昨年一昨年と続きまして、今年もイギリスでストックされている上質で世界的に希少なビンテージファブリックを管理されているマーチャントのコレクションをご用意することが出来ました。"GOLDEN AGE"と言われる最もファッションが豊かな時代のコレクションであり、その頃の上質なビンテージファブリックがミントコンディションの状態でストックされています。DORMEUIL の"SPORTEX"や"TOWNTEX"を筆頭に、MOXON黄金期のビンテージスーティング、今なお唯一の織物として続くTAYLOR&LODGE の"LUMB'S GOLDEN BALE"、今は無きTAYLOR &LITTOLWOOD" など、その時代のテイストを色濃く残すビンテージを代表する素晴らしい生地コレクションです。それは世界的に見ても希少性は疑いようの無いところで、近年のビンテージファブリックへの目の向き方は著しく、日を追うごとにビンテージの価値は上がる一方です。それに伴いストックが無くなり、さらに希少な物になっています。皆さんにとって魅力的で取り扱いたい垂涎の生地ばかりですが、使い切ると終わる限られた物です。その時代ならではの品質の部分に持ち味があるのは当然なのですが、ただ品質だけに特化したりビンテージなら何でも良いと言うのとは違います。私達の目線は、その当時のメンズのテイラードクロージングのイマジネーションの豊かさから来るファッションの表現力やテイストの良さが、今の私達の方向性にシンクロするところが多く感じられるからです。表現力豊かな色柄や風合いと、品質の良さが味わえる素晴らしい生地コレクションです。
いつも良いと感じるエバーグリーンなものもあれば、昨年はあまり気にならなかったものが今年気になりだすものもあるのですが、今回MOXONや、TAYLOR&LODGE の"LUMB'S GOLDEN BALEなどのスーパークラシックなスーツ地が良いと思いました。今のフィッシュマウスのモデルは引き続きイメージにあり、一方でローマやミラノの老舗サルトリアに代表される重厚なイメージのイタリアンクラシックと言えるノッチドラペルのモデルも、自分達の中では新しい気分で捉えられそうです。イタリアのクラシックにある、両玉縁のカットポケットにサイドベントのデザインが似合いそうなシックなスーツ地を意識しました。ストライプに毛羽立ちのある、いかにもビンテージらしいオールドファッションなストライプ柄なども良いと思いました。
会期 : 大阪店、東京店
1月19日 (土) から 1月31(木) まで
P.S インスタグラムを開設致しました。ご興味のある方はご覧下さい。ippei_nishiguchi_lacquer_and_c